4月22日に提供開始しました「SNSサマリーレポート」を株式会社ポケットマルシェが運営している全国の農家さん・漁師さんから直接やりとりしながら 食材を買えるオンラインマルシェ「ポケットマルシェ(通称:ポケマル)」の口コミ調査にご利用頂きました。実際にはどういった傾向が見れたのかを掲載のご承諾をいただいた上で、一部をここでご紹介させていただきます。

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「ポケットマルシェ」とは?

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ポケットマルシェは、全国の農家・漁師から直接やりとりをしながら旬の食べ物を買うことができるプラットフォームです。現在、2,900名以上(2020年7月時点)の農家・漁師が登録しており、野菜や果物、魚、肉など常に6,600品を超える食べ物の出品とその裏側にあるストーリーが提供されています。また、生産者と購入前後でコミュニケーションができ、どういった調理方法があるのかや実際に食べた後の感想なども生産者とやり取りできることも特徴の一つです。

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SNSサマリーレポートの調査結果から

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実際の投稿量を長期的にみると2019年2月にカンブリア宮殿に紹介されたことや2019年9月に池田農園が出荷できなかった商品を出品したことによりそれぞれ話題増加。2020年3月以降は新型コロナウイルスの影響を受け関連投稿が大きく増加しました。

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4月10日~行っている初回送料無料キャンペーンを受けて投稿数が伸びており、頻出単語でもコロナに関する単語が多く見られた。また、頻出単語に「ありがとう」という言葉が見受けらました。具体的に「購入いただきありがとうございます」「届きました、ありがとうございます」といった投稿が多く、生産者・購入者ともSNS上で感謝を伝え合う様子がうかがえました。

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今回はSNS上での話題状況に加えて文脈の把握をしたいという要望でしたので、話題文脈を様々なカテゴリでフラグ分けを行いどういった主旨の文脈が多いのかを調査するうえでの基準を設定いたしました。大分類として話題・対象商品・感性というカテゴリでそこからさらに細かい基準を上記のようにそれぞれを設定していきました。

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全体投稿件数からランダムで1000件を抽出し、投稿内容を先ほど設定したフラグで投稿を振り分けいたしました。「全体的にどういった内容の投稿が多いのか」という傾向を知ることが出来ます。感性別だとポジティブが35%に対し、ネガティブは2%とごく僅かとなり満足度の高さが伺えます。カテゴリ別ではコミュニケーションが生産者・消費者ともに突出。生産者・消費者双方のコミュニケーションの他、生産者が自農園の収穫情報などなどを積極的に告知しており、情報のやり取りが活発に行われていた。消費者がポケマルの食材を利用した料理投稿も目立っておりました。

総括

SNSにおける交流の重要性

CEOの高橋氏をはじめ、ポケットマルシェ関係者と利用者間で、SNSを通じた積極的な交流がなされていました。
また、生産者-消費者間の交流も活発に行われており、「ポケマル大好き」「○○さんの商品だから買いたい」「○○さんを応援したい」というポジティブな投稿が見られました。単に「商品を購入する」だけではなく、作り手のこだわりや情熱に触れられることで、商品に付加価値が生まれているものと思われます。また、生産者による「フォロー&リツイートキャンペーン」や、コロナ関連の投稿などへ大きな注目が集まっており、生産者の発信が話題増に繋がっている様子が見受けられました。

以上のようにポケマル運営と生産者に対して愛着度が高いユーザーが多く、コミュニティ化⇒ファン化に繋がっている様子がみられました。この点は他のプラットフォームとの差別化、既存ユーザーの定着に今後も重要と思われます。

新型コロナウイルスの影響

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言発令後に行われた「初回送料無料キャンペーン」をきっかけに、話題量が増加していました。購入品を紹介するツイートや、「コロナに苦しむ第一次産業者を助けたい」「感染を避けるため、できるだけ外出を控えたい」との声が多く、「オンラインマルシェ」需要の高まりが現れた結果となっておりました。アフターコロナにおいては現在より話題が落ち着くことが想定されるため、今後のユーザー定着、認知度拡大の施策が有効に機能しているか、話題量及びユーザーボイスの定期的な観測が有効と考えられます。

感想

Q.実際利用してみていかがでしたでしょうか?

株式会社ポケットマルシェ PR・事業開発 東樹 詩織 様:
2020年3月からのポケマル利用者数増加に伴い、ポケマルに言及してくださるツイートが大幅に増えたと感じておりましたが、それを客観的なデータとして確認できるよい機会をいただきました。レポートによると、生産者さんとユーザさんのコミュニケーションに関わるツイートが圧倒的に多く、さらに「ありがとう」といった感謝の言葉が頻出するということで、「個と個を繋ぐ」をミッションに掲げているポケマルらしさが詰まった調査結果だと感じました。2020年4月からは、ポケマル登録生産者さんを対象に、SNS発信力を強化する「SNS活用オンラインセミナー」を月次で開催しており、そのような取り組みの成果も調査結果に表れているのではと推測しています。

Twitterを、ポケマルが一方的に発信するだけの場にせず、生産者さんやユーザさん、ポケマルメンバー各々が直接つながって活発にやり取りをする、まさにポケマル内の「コミュニティ」のような場として活用したいと考えております。そのような方針を実現できているのか判断するにあたり、イー・ガーディアン様の調査は非常に有用であると感じました。ありがとうございました。

皆さんもお気軽にこういったことが知りたいなどの現状把握や今後の計画を立てる上でのデータ収集にぜひご活用ください!

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