SNS上には日々、消費者のリアルな「本音」が溢れ返っています。

自社の商品やサービス、あるいは実施したキャンペーンに対して、生活者の感情分析を行うために「SNS分析」は非常に有効です。

このSNS分析で、「トレンド入りしたか」という話題性だけでなく、蓄積されたデータからビジネスに活かせる「傾向」を読み解くには、どのような視点が必要なのでしょうか。

今回は、2026年1月〜2月に行われた「衆議院選挙」におけるSNS動向を独自調査しましたので、本記事でご紹介いたします。

【調査事例】3,150万件の衆院選データから読み解く「世論」の実態

選挙は、各政党がいかに有権者にアピールし、支持を獲得するかという、いわば「巨大なマーケティングキャンペーン」です。

調査期間(2026年1月27日〜2026年2月8日)における選挙関連のSNS全体投稿数は、約3,150万件にのぼり、にのぼり、2024年の前回選挙時(約1,470万件)と比較して2倍以上に急増しました。SNS普及に加え、各政党によるデジタル活用の活発化が、世論の「熱量」を押し上げたと考えられます。

全体投稿量の比較.png

この3,150万件の膨大なデータから、以下の3つの事実が見えてきました。

① 8割の「ノイズ」から、2割の「真のニーズ」を見つけ出せるか

3,150万件の投稿のうち、明確な感情(ポジティブ・ネガティブ)が含まれていたのは約2割でした。

  • ポジティブな投稿: 約420万件(約13.3%)
  • ネガティブな投稿: 約248万件(約7.9%)

残りの約8割は、ニュースのシェアや事実の羅列といった「ニュートラル」な投稿です。

企業のブランド分析でも同様ですが、SNS分析の第一歩は、この膨大なニュートラル投稿の中から、「熱狂的な支持(ポジティブ)」や「隠れた不満(ネガティブ)」をいかに正確に切り出し、インサイトとして抽出できるかにあります。

② ターゲットの「ゴールデンタイム」を可視化する

生活者がいつSNSをアクティブに利用しているか、その「波」もデータに明確に表れました。 期間中、投稿が集中した時間帯は以下の3つです。

  • 朝: 7時~9時(通勤・通学時間帯)
  • 昼: 12時~13時(ランチタイム)
  • 夜: 20時~22時(帰宅後のリラックスタイム)
投稿量の推移.png

消費者の生活リズムとSNS利用は完全にリンクしています。ソーシャルリスニングでターゲット層のアクティブな時間帯を特定できれば、公式アカウントの投稿予約や広告配信のスケジュールを最適化し、効率的にエンゲージメントを高めることが可能です。

③ 「熱狂のピーク」を捉えるリアルタイム反響測定

選挙期間中、SNSの投稿数が最も爆発的に伸びたピークタイムは以下の2回でした。

  • ピーク: 2月7日(土)23時頃(投票日前夜の駆け込みアピール)
  • セカンドピーク: 2月8日(日)21時頃(投票日当日の開票速報スタート時)

イベントと連動してリアルタイムに発生する「うねり」を測定できるのはSNS分析ならではの強みです。新商品の発表やTVCM投下直後の反響を即座に可視化することで、施策の投資対効果(ROI)をいち早く把握し、次の一手に繋げることができます。

【調査】特定トピックの反響「消費税減税」に関する簡易ソーシャルリスニング結果

SNSの情報をより詳細に分析するソーシャルリスニングでは、マクロな全体調査だけでなく、「先週発表した新機能の反響は?」「●●施策はどうみられている?」といったミクロな調査も可能です。今回、「消費税減税」というワードに絞ってクイック調査を行ったところ、単なる賛否の数字だけではない、マーケティングにも通じる「シビアな消費者の本音」が浮き彫りになりました。

① 複雑な条件より「シンプルさ」を求めている
「一部の食料品のみ税率ゼロ」という複雑な制度より、「一律減税・廃止」を求める声が圧倒的でした。これは、企業のキャンペーンにおいて「条件が複雑な割引」よりも「シンプルでわかりやすい還元」が好まれる心理と重なります。

② 「事前の期待」とのギャップが炎上を生む
選挙直後のトーンダウンに対し「公約の裏切りだ」という怒りの声や、他政策との「言行不一致(矛盾)」を指摘する声が殺到しました。消費者はブランドの矛盾や事前の期待ハズレを敏感に見抜き、それが瞬時に不信感へと繋がることがわかります。

このように、特定テーマの「世間の温度感」や「炎上の火種」をサクッと可視化できる機動力も、ソーシャルリスニングの大きな魅力です。

【まとめ】膨大なデータから「使えるインサイト」を導き出すために

ここまで見てきたように、SNSから得られるデータはマーケティングの宝の山です。数千万件にも及ぶ膨大なデータから自社にとって有益な情報を正確に抽出し、顧客の生の声として戦略に活かす。この「ソーシャルリスニング」こそが、隠れたニーズを発掘し、プロモーションの効果を最大化するための「攻めのマーケティング施策」には欠かせません。

イー・ガーディアンの「ソーシャルリスニングサービス」は、企業のマーケティング課題を解決するための最適なサポートを提供します。

・「文脈」を読み取るプロの目
ツールによる単純なキーワード検知では、皮肉や独自の言い回しを正しく判定できません。イー・ガーディアンでは、専門リサーチャーが高精度に分析・分類を行い、マーケティングの意思決定に使える「生きたデータ」を提供します。

・施策のPDCAを回す柔軟なレポート
「競合他社との比較」「キャンペーン前後のブランド認知の変化」など、マーケターの皆様が本当に知りたい切り口でカスタマイズしたレポートを作成します。

「自社の新製品に対するSNSでの本当の評価を知りたい」「直近のキャンペーンの反響をレポート化して分析したい」とお考えのご担当者様は、ぜひ一度、お気軽にご相談ください!

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